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前々回(本棚整理の悩みベスト3とその簡単な対策法とは?)及び前回(本を処分したいのになかなか踏ん切りがつかない時、どう気持ちを切り替える?)と、本棚についてのよくある悩みとその解決策や、本が捨てられないときの気持ちの切り替え方についてお話ししてきました。 いよいよ本棚を整理してみよう!と思い立った方のために、途中で挫折しないための本整理の基本ステップをご紹介します。今までのおさらいとなる内容もありますが、ぜひご参考ください。 ステップ1 本をすべて1箇所に集める。 本に限らず収納術の基本です。本を数か所に保管している場合も、まずは1箇所に集めてみて下さい。1箇所に集めることにより、自分がどれだけ本を持っているか視覚ではっきりわかります。それほど持っていないと思っていても、集めてみると意外とあるものです。 ステップ2 本をジャンルごとに分ける。 本をたくさんお持ちの方は根気が必要ですが、ご自身と向き合う大切な作業ですのでぜひ割愛せずにやってみてください。初めは「ビジネス」「小説」などざっくりしたものでいいと思います。 ひとつのジャンルの冊数が多くなった場合は、もう少し掘り下げてジャンル分けします。例えばビジネス書では、ビジネスマナー、マーケティング、セールス、投資、経営、リーダーシップ、業界情報などに分けられそうです。料理本は料理家別や、スイーツ・健康食など料理ジャンル別にわけてみるのも良いでしょう。小説では著者別に分類するのがベストです。 冊数が多いジャンルがあったら、それはあなたにとって現在関心がある(あるいはかつて関心があった)分野の本です。似たような本やまったく同じ本をお持ちであれば、この時にわかります。 なお、未読本は『未読』ジャンルを作っておくことをお勧めします。
ステップ3 必要な本・不要な本に分ける。
本を要・不要に仕分けしていきます。この時、本の中身を見始めると作業が進まなくなってしまいますので、本の表紙だけで判断するようにしましょう。表紙をみても内容が思い出せなかったり、持っていたことも忘れていたりするようであれば不要のカテゴリに入れます。 要不要の判断に自信がない方は、客観的に判断できるところから始めてみましょう。 最もわかりやすいのは「2010年度版」など年月が入っている本を判断する方法です。資格関連の本などはこれに当てはまります。資格の勉強は最新版で勉強したほうがはかどると思いますので、昨年度版は不要と判断できます。 または、転職や異動、結婚や出産など自分の生活環境の変化に応じて不要となる本もあまり悩まずに判断できます。 現在の趣味や思い出の本は、判断が難しいので最後にとりかかりましょう。要不要の作業が進み、リズムがでてきたところで行うと比較的スムーズにいきます。 なお、「未読」の本を必ずしも「要」と判断する必要はありません。あくまでもその本が要・不要かで考えてみてください。 十分楽しんだ本は、保管するにしろ処分するにしろ、ご自身が納得しているので判断が早いです。ご自分の本がすべてこのような本だけになったら、きっと本棚を眺めることが楽しくなってくると思います。
ステップ4 本を本棚に戻す。
本をジャンルごとにまとめて本棚に戻します。この時、ご自分が一番関心のある分野の本を一番目につくところにおきましょう。『未読』の本もここに置いておくと読み忘れを防ぐことができます。 さらに、文庫本など軽い本を上段へ、大型本など重い本を下段へ収納すると、見た目もきれいで安全です。 生活スタイルや収納スペースの収容量によって、本の収納場所が数か所にわかれることもあると思います。その場合は、料理本はキッチン、絵本は寝室など、ジャンルごとに同じ場所に収納すると戻しやすいです。 奥行のある本棚には、本の手前に写真や雑貨などつい何か置きたくなってしまいますが、本が取り出しにくくなってしまいますので最小限の数にしましょう。 新しい本が入る余裕を残すために、本の数は本棚の7~8割程度に収めるのが理想です。自宅に置くスペースはないけれど仕事上必要で処分できない、または大切なコレクションなので手放したくない。もしそのような本があったらトランクルームに預けるのもいいですね。トランクルームは空調システムもしっかりしているので、大切な本を湿気から守ってくれます。
ステップ5 見出しを付ける
これも本に限らず収納術ではよく紹介されていますが、見出し(INDEX)をつけることで本が探しやすく戻しやすいので、美しい本棚をキープできます。 見出しを直接本棚に貼りつけたり、見出しを書いた紙を挟んだりする方法もありますが、お勧めはDVDケースに見出しをつけて本と共に並べる方法です。この方法なら、将来本の入れ替えなどにも対応できて、見出しも落ちにくいので、ストレスを感じにくくなります。100円ショップに空のDVDケースが売られていますので活用してみてください。
いかがでしょうか?この作業は予想より時間もかかる作業です。でもこの作業が終わった後は、予想以上に見た目も心もスッキリした気持ちになります。 新しい年度を迎えたこの時期は本棚を整理する絶好のチャンスですので、今度のお休みにぜひトライしてみてくださいね。
文:本棚すっきり研究所/島田博之
【島田博之 プロフィール】
ヤフー、アマゾンジャパンを経て古本のネットショップを開業。現在は本棚整理と本処分の出張サービス、本棚すっきり研究所を夫婦で開始。男性と女性の両方の視点から本棚整理収納のアドバイスを行う。お客様から「本棚を整理したら気持ちも整理された」と好評を得る。目指しているのは、毎日使える「生きた本棚」を作ること。 URL:http://www.hondana-sukkiri.com/
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