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子供の片づけポイント


4月はチャレンジをする月。新学期が始まって、新しい教科書やお道具が増えたところですね。いい機会なので、親子でお片づけをしてみてはいかがでしょうか。

片づけポイント1【キチンと理解できるように具体的な言葉を使う

お母さん方からよく聞くのは、子供にオモチャを出しっぱなしにされて部屋が散らかるという話。
「片づけなさい!」そういっても子どもには響かないことがほとんどです。
なぜなら、「片づける」ということがどういうことなのか理解できていないからです。
押入れにムギュ~って突っ込んだだけで、片づけたと思っています。とりあえず見えなくなればOKだと勘違いしているのかもしれませんね。まずは、年齢にあった理解できる言葉で声掛けをしていきましょう。

  • 電車はブルーのカゴに入れようね
  • お人形は洋服や小物と一緒にドールハウスの中にしまいましょう
  • ぬいぐるみは棚の上がお家だよ♪
  • 教科書はすぐ手の届く棚に戻そう
  • 学校の道具類は1ヶ所にまとめて棚に置こう

「片づけなさい」では浮かばなかったイメージが、言葉一つ変えるだけで子供の中にストンと落ちていきます。
まずは、頭に絵が浮かぶ言葉を使うことから始めましょう。

片づけポイント2【子供が把握できる量に限る

親が大変!と思う量を与えても、子供は片づけられません。
まずは、子供自身で管理できる量とはどれくらいなのか、お子さんと話し合ってみましょう。幼稚園で出来ることが家で出来ないのは、圧倒的に量が多いからです。

1) BOX1つに入れるのであればできる
2) おやつ時間の前なら片づけを頑張れる
3) カゴの数で、何個までなら楽にしまえる
4) 10分で済むなら片づけられる

1) 2)は未就学児には有効です。だたし、学校にいくようになったからといって、教科書はこの棚へ、オモチャはBOXへというように分けられるかというと、そうとは限りません。
すべて1BOXに入れればいいと教えてきたのですから、全部BOXの周りに放置されることも少なくないのです。別々の場所に収納して欲しいと思うのなら、電車・カード・ぬいぐるみというように、分類することを教えていきましょう。分類は収納BOX自体をわけるほうが分かりやすいのですがBOXの中で分けるという方法もあります。
ただし、1BOXの中で小分けをするのは、収納場所は増えないものの、子供にとっては高度な技術になるということは知っておきましょう。

就学児であれば、3) 4)。自主的にできる量かどうかがポイントです。
片づけが苦手であれば、オモチャの量を増やさないのが一番です。既成のオモチャでなくても子供は遊びの天才ですから、遊ぶことに問題はないはずです。オモチャの数が少なければ、遊びを工夫することで、かえって創造性が豊かに育つのではないでしょうか。

片づけに限らず、親の態度で子供の反応は変ってくるものです。親の精神状態で、怒ったり、まあいいやと放置したりしていないでしょうか。自分の心模様はなかなか自覚できないものですが、潜在意識から分かることがあります。その潜在意識を見える化できるのがカラーです。その時々に気になる色で、深層心理がわかります。
あなたの選ぶ色から、子供へのアプローチ方法を見つけてみましょう。(未就学児~低学年まで)。
片づけカラー診断はこちら

なぜオモチャの数が増えるのでしょうか?
増えなければ、特に問題は起こらないはずです。その原因の一つが、おじいちゃんおばあちゃんが買ってくれるというもの。
おじいちゃんおばちゃんは、孫にあげるのが楽しみです。これを奪ってしまうのは酷というもの。
そこで与える時期を考えていただきましょう。

お誕生日やクリスマスといった、誰でもプレゼントがもらえる時だけに限定してもらいます。その際、理由をつけましょう。
《子供が物を大切に使うことを教えたいから》ここがポイントです。
ご年配は、物を手放せない世代。なぜなら「もったいない」が身についているから。
物を大切にしない、すぐに壊してしまうという話は、ご年配にとってはウィークポイントなのです。機会あるごとに買ってくるのであれば、そのお金をプールしていただき、欲しいけれどちょっと手が届きそうにないもの(例えば高額の木のオモチャなど質の良いもの)をあらかじめ頼んでおきます。
こうしておくと、親が子供に遊ばせたいオモチャが届くことになるので、いらないオモチャの置き場所で困ることもなくなります。

片づけポイント3【オモチャのしまう場所を限定する

収納する場所は一ヶ所に決めておくと、子供は戻しやすくなります。また、その場所が目で認識できるようにしておくと、3歳のお子さまでも返すことができます。
幼稚園や保育園では、帰宅する前に子供が自分達でオモチャを片づけています。
先生は声をかけていますが、手伝ってはいません。
つまり、子供の目線でどこに何を置くかが分かるようになっていれば、3歳の子でも片づけることはできるということです。

認識できるようにするには、一目で分かる必要があります。
Boxなどを使われることが多いと思いますが、中が透けて見えるクリアケースだと、認知しやすくなります。
さらに、ラベルをつけます。
文字がわからない幼児であれば、写真やイラストを貼っておくと、このBoxにはお人形、こちらのBoxには自動車と、分類することも可能になります。 リビングに多くの色を入れたくなければおしゃれなカゴにするのもいいのですが、そのままでは子供は返せないと考えましょう。フェルトなどをかごの隅でもいいので、目印をつけるだけでもかなり違います。
「ピンクのところにお人形を入れて」であれば、子供でも理解できます。
また、収納場所が一杯になったら、新しいオモチャが増えた分一つ減らすことを、新しいオモチャが増える前に子供に話しておきましょう。
親が常に同じ対応をしていれば、手放してもいいオモチャを選んでから新しいオモチャが欲しいと言うように変わっていきます。

子供に気分のムラがあるのは当たり前です。大人でさえ、「今日は片づけたくないな~。」と思うことがあります。
オモチャが散らかるのは数年のことと、ゆったり構えてみるのもいいのではないでしょうか。親がリラックスした状態で子どもを信頼することが、子供の自主性を育て、成長するごとに自分のことは自分でするというように変わっていく基盤作りにつながるでしょう。

片づけポイント4【子供の心を見る

ランドセル置き場はどこ?
ランドセルはいつも放置状態。
この場合、ランドセル置き場を決めたのは誰でしょうか。親が決めていませんか?親の目線で決めてしまうと、背丈の関係で、子供には置きづらい高さになっていることがあります。
また場所自体も、子供の動線上(よく動いている場所)から外れていることも考えられます。本人にどこが置きやすいのか、自分で決めさせてはいかがでしょうか。自分で決めたことは、以外と守るものです。特に小学校に上がったばかりのお子さんは、お兄ちゃん、お姉ちゃんになったのだからと、ちょっと自尊心をくすぐってあげるとやる気になります。置き場所を守っていたら、必ずほめてあげることもお忘れなく。

作品整理

3月にたくさんの作品を持ち帰ってきたと思います。保管方法はどうしよう?と思われている方も多いと思いますが、保管の前にまずは整理。どの作品を残すのか、子供に決めさせます。いるのか、いらないのかは、本人が決めるのが一番。親から見たら、全部取っておかないといけない気分になると思いますが、子供にも思い入れの強さはマチマチです。

頑張った作品と失敗作。どちらもあるのです。
失敗作は、そのままごそっと処分します。もちろん、本人が決定します。

本人にとって見たくない作品(自分が失敗したと認めたくない)もあるのです。
頑張った作品は、リビングなどみんなの見える場所に展示します。子供部屋ではありません。

頑張ったことは子供自身が知っています。親・おじいちゃんおばあちゃん・近所のおばちゃんに褒められて、「えへん!」となって心が満足するから手放せるのです。

最近のしつけは、叱るのではなく、ほめて育てるとよく言われています。
ママ友と「うちの子は片づけなくて。。。」なんて話してはいませんか?
それを耳にした子供は、心が折れて、決して片づけようとは思わないでしょう。
なぜなら、幼稚園や保育園ではできているのですから。
目の前にあるのはオモチャでも、親が観るべきものは子供の心だということを忘れないようにしたいものです。

部屋を片づけると気持ちいい」をインプットするためにも、片づけが終わったら子供に声掛けをしましょう。
「綺麗になって気持ちがいいね!」この一言が、子供の片づけ習慣を後押しします。
お風呂嫌いの子にしないために、お風呂に入るたびに「気持ちいいね~。」と話しかけていませんか?それでお風呂好きになるのと同じです。
<部屋が片づくと綺麗で気持ちがいい>と脳内に刻み込まれれば、片づけるのが普通のことになっていきます。寝る前に歯磨きをするのが当たり前であるのと同じように、片づけも習慣化されるといいですね。
そのためにも、親が率先してすっきりした空間を作り、子供の片づけ心を育てていきましょう。

片づけポイント5【子供部屋について

  • 「子供部屋は広ければいいというわけではないとの実験結果が、イケアジャパンと東京電機大学等のプロジェクトで明らかになっています。
  • 6畳という部屋の大きさは、小学生低学年以下にとっては、体の大きさとの関係から落ち着きがなく、高学年になるにつれ、快適な空間スペースとなるとの結果がでています。

さらに、子ども自身が考えて作り上げた部屋と、親が与えた部屋における子どもの落ち着き度や集中力の違いなどを比較してみると、子どもは子ども自身が好んで作った部屋に滞在している時のほうが、落ち着き度や集中力が高まったとのことです。(参照:子ども室プロジェクトより)

親の権限で「~しなさい!」というよりも、子供が自主的に考え行動をおこした時の方が、家具の配置も含めていい結果がでることが実証されたようです。居心地の良い場所は、人によって異なります。どうしても落ち着かないようであれば、お部屋自体がその子に合っていない場合もありえるので、風水を見てご提案することもあります。
個が大切にされる現代ですが、ほんの数十年前までは囲炉裏端を家族で囲むという生活でした。子供に個室を与えて安心してしまうのは、本来の日本的家族の姿からは離れています。核家族化が進む中、家族の中までも個が進み過ぎることで、引きこもりを助長している可能性もあると思います。少子化にも関わらず、命を絶つ子供があとを絶たないことも残念に思っています。今、日本の家族形態を見直してみる時期にきているのかもしれません。子供部屋がなんのためにあるのかを、今一度問い直してみてはいかがでしょうか。


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