整理収納アドバイザー1級に挑戦してみませんか？

タレントのDAIGOさんが取得を目指す！というCMのおかげで「整理収納アドバイザー」という言葉が、多くの方に知られるようになりました。整理収納アドバイザー歴10年、お片付けコンシェルジェを仕事にしている私としては、とてもうれしいことです。
この整理収納アドバイザーには1級と2級があることはご存知ですか？　一体何が違うのでしょう。今回は、お片付けや整理収納に関する資格に興味を持ち始めた方に、整理収納アドバイザーができることについてお話したいと思います。

整理収納アドバイザーというのは、ハウスキーピング協会によって定められた家事能力に対する認定制度。簡単に言うと「何を捨てるか、どうしまったらきれいな状態をキープできるか、自分で判断できるよう整理収納の原則となる知識と技術を身に着けるためのもの」です。「お片づけが苦手」「モノがたまる一方でどうにかしたい…」と悩まれて申し込む方もいれば「お片づけ大好き！もっと上手に収納したい」と前向きな気持ちで取り組まれる方もいます。
１日の受講で取得できる資格です。内容は「整理の効果」や「整理を妨げる原因」「整理収納の鉄則」などについてで、講義とグループワークを交互に行います。最後に収納場所の写真と図面を使い「ここをすっきりさせるにはどう整理収納したらいいか」を実践し、筆記テストで終了となります。
弊社でもこの2級認定講座を行っていますが、終了後にはみなさん「早く実践してみたい！」とわくわくしながら帰られます。取得後、自分の家や職場など身の回りのお片づけが効率よくできるようになった、といううれしい感想もよくいただきます。
さらに一歩進んで、自分だけでなく他の方にも整理収納のアドバイスをしたい、プロとして、仕事としてやっていきたいという場合は、1級を取得する必要があります。ならば初めから1級を受験…と思いがちです。が、1級を受験できるのは2級取得者のみ。2級は必須の資格なんです。

プロとしてお金をいただいて、お客様に整理収納のアドバイスを行えるようになることを目的としていますので、1級の授業は2級よりかなり濃い内容となっています。
人の気持ちを理解するのは簡単なことではありませんし、特に整理収納アドバイザーの場合、お客様が抱える悩みや問題をしっかり聞いて、アドバイスと提案をしなくてはならないので、頭も心も体もプロとして使えるようになる訓練が必要になるのです。
また捨てるだけが整理収納ではなく、実は必要と不要を区別することが一番大事です。それをお客様に理解してもらえるよう、10時から17時半の講義を二日間受講します。内容は整理収納スキル５つの鉄則をはじめ、整理概論、収納概論、家庭ごとに異なるライフスタイルに合わせたアドバイスができるよう、「家庭内整理の基礎知識」を学びます。
そしてお客様の話をきちんと聞き、正確に状況が分析できるよう「ヒアリングと分析について」、お客様それぞれのお家に合った収納の方法を提案できるよう「家庭内収納の基礎知識」について、「収納プラン」についても学びます。最後にこれらの知識が身についているか確認する筆記試験があり、これにパスした人が２次試験の研究発表に進めます。
2次試験は、教官や他の生徒さんの前で行うプレゼンテーションです。お悩みのある実際の収納を例にして、悩みの内容、整理収納のプランの提案、具体的な収納の提示、整理する前と後の変化や、得られた効果までをパワーポイントの資料などを使って発表します。この２次試験にパスすれば、晴れて整理収納アドバイザー1級が取得できるというわけです。