お片付けコンシェルジュと整理したお部屋のBefore & Afterを大公開!
整理収納アドバイザー/お部屋と心のカウンセラー
中山真由美(なかやままゆみ)
日本テレビの「深イイ話」やNHK「あさイチ」にも出演した、今注目の整理収納アドバイザー。
その他テレビ・雑誌にも多数取り上げられ、収納セミナーの講師やマンションの間取り提案・監修までもを行う収納のプロ。
整理収納のプロ 中山真由美の片付け・整理・収納特集
開かずの間を使える部屋に!
「いつかやろう」と思いながら一か月、半年、1年とすぎてしまっている方は多いのではないでしょうか。私の主宰するインブルームのお片づけコンシェルジュでは、様々なお部屋のお片づけを承っていますが、その中でも劇的に変わったお部屋をご紹介します。
ご協力いただいたのは、ベテランお片づけコンシェルジュの佐々木さんが担当したお家です。新築に入居して5年のご夫婦のお宅で、引っ越し時にとりあえずと運んだ荷物に加え、買ったもの、季節的に使わないものをどんどんつめこんでしまい、6畳間が開かずの間になってしまったということでした。
「趣味の部屋」にしたかったはずのお部屋が物置になってしまったとのことです。最初に伺った時の状態はこんな状態でした。ものがあふれてしまい、床が見えない状態です。旦那様の主なものは本、学生時代の思い出グッズ、楽器。奥様の主なものはハンカチ、化粧品、服飾品などの日常アイテム、トランクなどの旅行グッズです。
床が見えない状態です
まずはすべてを出しアイテムごとに分けましょう
お片付けの最初の鉄則は「すべて出す」です。棚の上の荷物などは、そこで整理をすればいいような気もするのですが、荷物の奥に物があったり、ほこりがたまっていたりします。
他の棚から同じものが出てくることも多いので、要不要を見極めるためにも、まずはすべて床に出して、アイテムごとにまとめてみましょう。ひとつずつ、ご本人が要るか要らないかを確認します。
見ていくと、もういらない書類、ダイレクトメール、かなり前の年賀状、使わない膨大な量の電気コード、電気タップがこんなに出てきました。
捨てるものがこんなに出ました!
工具類なども同じものがないかチェックします。するとメジャーは3つ、金づちは4つ、プラスのドライバーは5本も出てきたので、それぞれひとつを残して処分しました。
旦那様も「こんなにあったなんて、初めて知りました!」とびっくり。
複数あって処分したもの
本はプラカゴを使って2列収納に
旦那様の仕事関係の本は、捨てるものがほとんどなかったので、種類別に分け、しまいやすく取り出しやすい収納にして、しまい直します。奥行きのある棚に本を収納するときにおすすめなのが、前列の本をプラカゴに入れるやり方です。
本棚の後列
後列は普通に本を立てて収納しますよね。ですが前列も同じように本を立ててしまうと、後ろの本を出したいときに邪魔になってしまいますよ。こういう時、前列はプラカゴの中に立てて収納するのです。こうしておくと片手でまとめて本を移動できるので、後ろの本が楽に取りだせるようになるのです。
本棚の前列
学生時代の思い出グッズは、細かいものは箱に入れて上段に。よく使うゴルフグッズや、飾っておきたいものは使いやすい2段目3段目に収納します。
こちらもドアのそばに設置しますが、こまごましたものが多いので、ドアを開けてすぐに目に入らないドアの横にしています。細かいことですが、これも部屋をすっきり見せるコツです。
旦那様の趣味の棚
使用頻度の高いものはドアのそばに、低いものは部屋の奥に
奥様の日用品は、使用頻度によってしまう場所を変えました。
ハンカチ、ストッキング、時計など毎日使う小物は、ドアを開けた目の前のチェストに種類ごとに収納します。籐のカゴは中身が見えないので、あまりきっちり収納していなくてもバレないのがポイント。忙しい方は最初から完璧を目指さず、とりあえず種類ごとに分けてしまうことで、お片付けが長続きします。
奥様の日用品をまとめたチェスト
帽子や季節違いのバッグやベルト、まだ使わない化粧品のストックなどは使用頻度が低いので、奥の棚に収納します。
プラカゴにまとめ、目につきやすい2段目、3段目に置き、上段は空けたままにしておきましょう。棚は上から下までぎっちり詰め込まず、空間があったほうがもとの場所に戻しやすくなるのです。
使用頻度の低い奥様のものをまとめたラック
こんなにきれいになりました!
お片づけ時間5時間×2日間で、ここまできれいになりました!奥様も「床が見えた!」と大喜びです。」
片づけ前より広く感じます
趣味の部屋にしたかった、というご希望通り、ご主人のゴルフのパターマットや奥様のヨガマットも、楽に敷けるようになりました。
マットを敷いても余裕があるほど
一緒に片づければ
きれいになります!
(お片づけコンシェルジュ
・佐々木)
綺麗になった部屋を見て、できれば壁面に大きな鏡を置いてトレーニングルームにしたいというご夫婦の希望も生まれました。それには旅行用のトランクと、まだラックにかかっている季節違いのコートが邪魔になってしまうのですが、こちらは思い切ってトランクルームを借りて収納することに。捨てられないけれど普段は見ない、旦那様の学生時代のアルバムなども一緒に預けることになりました。
お片づけを終えてみて、奥様は「つめこんでいるときはすべて必要なものだと思っていましたが、実際に確認してみて要らないものをこんなに取って置いたのかとびっくりしました。部屋がもったいなかった」。旦那様は「片づけは子供だってできるのだから、自力でやればよいと思っていたのですが、一度すべて出すという踏ん切りや、アイデア収納のテクニックなどは、自分たちだけでは無理だった。プロにお願いした効果は予想以上のものでした」といううれしい感想をいただきました。
インブルームではお悩みやご予算に合わせて、お一人ずつのお片付けプランを考えます。「今週も結局片づけられなかった…」とがっかりしている方、いっしょにお片付けを始めてみませんか?