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整理収納アドバイザー/お部屋と心のカウンセラー 中山真由美(なかやままゆみ)
日本テレビの「深イイ話」やNHK「あさイチ」にも出演した、今注目の整理収納アドバイザー。その他テレビ・雑誌にも多数取り上げられ、収納セミナーの講師やマンションの間取り提案・監修までもを行う収納のプロ。整理収納のプロ 中山真由美の片付け・整理・収納特集
ひな人形や五月人形は、お子さんのすこやかな成長を願って購入するものです。おじいちゃんやおばあちゃんから贈られることも多く、豪華なものを揃えられているお家も多いのではないでしょうか。 場所を取るモノだけに、収納に困るのですが、おすすめは、高い位置にある枕棚です。床に直置きするより風通しがよく、また目線より上に収納されているので、普段使うものを出し入れするときに邪魔になりません。もちろん和室にある押し入れでもOKですが、スノコを敷いた上に置くなどして、風通しをよくする工夫をしておきましょう。
クリスマスツリーやハロウィングッズなどの季節アイテムは、人形類ほど湿気を気にしなくてもよいので、ウォークインクローゼットのデッドスペースなど、普段は使わない場所を収納スペースにすることをオススメします。
ひな人形や五月人形は、本体と比べてとかなり大きい箱に入っていることが多いです。もともとコレに入っていたからと、その大きな箱に収納している方がほとんどだと思いますが、この大きな箱、輸送のためのものですから、家ではもっとすっきり収まる箱に入れ替えてよいのです。入れ替えることで、無駄な収納スペースを省くことができます。 その際に注意していただきたいのが、箱の材質です。丈夫だからとプラスチックのケースを選びたくなりますが、風通しがよくないのでNGです。バンカーズボックスなど紙製の風通しも良いものを選んでください。重ねられるものならより機能的に収納でき◎です。また最近は桐箱も様々なサイズのものが比較的お安く出ているので、防湿&防虫の面から言うと、こちらもおすすめです。ボックスの外側にはラベルを貼り、箱を開けて確認しなくてもよい状態にしておいてください。 反対に、もともとの箱を使用したほうが収納しやすいのがクリスマスツリーです。形状が特殊なので、ぴったりサイズの箱を見つけるのが難しいのです。とはいえ、元の箱が劣化してきたり、汚れてしまう場合もあります。そういう場合は、市販のクリスマスツリーケースへの買い替えがおすすめです。もち手がついているものも多く、持ち運びが楽ちんです。 廊下収納などにしまう場合は、使用頻度が少ないモノなので最上段か上段に。ツリーに飾るデコレーションもひとつの箱にまとめ、ツリーのそばに収納しておけば、ワンアクションで取り出せます。写真のように季節アイテムをまとめておけば、「あれはどこにしまったっけ?」と迷うこともありません。
人形類の保管で一番心配なのが、着物などの虫食いです。でも防虫剤は入れ過ぎるのも、成分が強いものを使うのもよくありません。成分によっては、防虫効果は高くても、着物を変色させたり、刀など装飾品の金属を変色させてしまうものがあるので注意が必要です。 一番安心なのは天然成分のものです。ペパーミントやユーカリ、ティーツリーなど防虫効果のあるアロマオイルをコットンなどにしみこませ、人形に直接触れない箱の隅などにおきます。防虫剤を使う場合には「エンペントリン」という成分のものを選んでください。匂いがないのでつい多めに入れたくなりますが、あくまで防虫剤なので、使いすぎに注意してください。これは「人形用防虫剤」によく使われている成分です。 また変色しない防虫剤でも、人形には触れないように置きましょう。薄紙で人形をくるんで箱に入れたら、その上にもう一枚薄紙をかけ、その薄紙の上に防虫剤を置くようにしてあげてください。
今まで季節アイテムの収納方法についてお話してきましたが、実は一番大事なのは「年に一度必ず出して、風を通してあげること」なんです。特にお人形の場合は、お子様の身代わりとして飾るものでもあるので、しまいっぱなしは避けたいですね。ひな人形も全てを出して飾るのが大変だったら、お内裏様とお雛様だけでもいいのです。二月中に出して、三月三日が終わったらすぐにしまう。お嫁に行き遅れないように…そんな言い伝えを守って飾ることも大切です。
お子様が成人されたり独立されたりして、人形がその役目を終えても、親御さんとしては簡単には捨てられないですよね。もう飾らないけれど、思い出として取って置きたい、でも家の収納スペースには限界がある。そんな時は別の場所に保管することを考えましょう。ただ物置やコンテナなどだと室温や湿度が安定せず、人形を痛めてしまいます。よい状態で保管するなら空調がととのったトランクルームがおすすめです。トランクルームにしまう際も、外からすぐ中身がわかるよう、箱にはラベルをつけてくださいね。 また思い切って処分したいけれど、なんとなく捨てにくい、捨て方がわからない、という方はこの機会に処分しましょう。人形供養をしてくれるお寺に送ることができればベストですが、手間もお金もかかるので、かえって億劫になることも。そのままゴミに出すのが心苦しいときは、中身が見えない紙袋にひとつまみの塩といっしょに入れ、処分すればOKです。
1年のうち、ほとんどの時期はしまいっぱなしだけれど、出す時には最高のコンディションで飾りたい…そんな季節アイテムの収納のポイントは、しまい方としまい場所です。ここを抑えて、いつまでもよい状態で保管してあげてくださいね。
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