キッチンでの無駄な動きがなくなる!シンク&コンロ下の収納テクニック
整理収納アドバイザー/お部屋と心のカウンセラー
中山真由美(なかやままゆみ)
日本テレビの「深イイ話」やNHK「あさイチ」にも出演した、今注目の整理収納アドバイザー。
その他テレビ・雑誌にも多数取り上げられ、収納セミナーの講師やマンションの間取り提案・監修までもを行う収納のプロ。
整理収納のプロ 中山真由美の片付け・整理・収納特集
毎日必ず使うものなのに、取り出すのに毎回手間どっていませんか?
一日何度も使うキッチンではキッチン道具もそのたびに取り出し、使い、洗って、またしまいますよね。
その時、1動作でキッチン道具を取り出せているでしょうか?時間にしたら1分もないロスタイムなのですが、それがあるとないとでは日々の家事の手間が相当違ってくるのです。引き出しを開けてみて、こんなふうになっていたらロスタイムが多くなっているはずです。
ここまでではないという人も、
- フライパンやザルを3個以上重ねている
- 出番は少ないけれど手前に置きっぱなしのものがある
- 取り出したいものが一目で見つからない
どれかに当てはまるなら、キッチン収納を見直してみたほうがいいかもしれません。
大きく深いスライド引き出しは「縦」収納がらくちん
最近のキッチンの主流になっているスライド式収納。広いし開閉も楽でよいのですが、その深さと大きさのため、とりあえずすべてを入れてしまっている人が多いのです。
一見すっきりしていますが、これでは1動作でほしいものが取り出せませんね。そこでお勧めしたいのが「縦」置き収納です。
プラカゴやファイルケースを使い、立てて収納します。こうすることでものが重ならず、しかもひと目で見つけることができるのです。よく使うものは手前に立てるようにすれば、さらに作業効率がアップします。どうしても重ねないとすべてが収まらない場合は、収納スペースに対してアイテムが多すぎるということになります。フライパンも鍋も、よく使うベスト3を残して、他のものは別の棚に移しましょう。
この時使うのは、プラカゴでもファイルケースでもラックでもOKです。こちらの写真にある私が監修した専用のラックは、フライパンを好きな角度で固定できる滑り止めがついていたり、鍋蓋が立てられるカーブがついていたりと、かゆいところに手が届く仕様になっています。お値段と機能性のバランスもあるので、たとえばよく使うフライパンだけ専用ラックにして、他のところはファイルケースにするなど、合わせ技を使うのもオススメです。お好みのものを選んでみてくださいね。
開き戸タイプはカゴや引き出しラックですっきり&出しやすく
昔からある開き戸タイプの収納スペースは、モノを直置きにしてしまうと、自分が手を突っ込まないとモノが出せない、見えない状態になってしまいます。
これを解消してくれるのが、引き出せるラックや、しゃがまなくても引っ張り出せるプラカゴです。直置きしないので、収納スペース内の床も汚れにくくなるメリットも。
缶詰や洗剤などは立てたまま保管できるよう、ラックに収納しましょう。引き出せるタイプなら後ろのほうに入れておいても、楽に取り出せますし、いつの間にか倒れて液漏れが…という心配もなくなります。
ザルやボウルなどよく使うものは、手前にプラカゴにまとめておきましょう。扉を開けて、すぐ取り出すことができます。
プラカゴは、ぴったりサイズのものほどズレずにすっきり収納できるので、ザルなど実際に重ねたときのサイズを測ってから買うようにしましょう。写真ではカゴを横に置いていますが、縦に置きたい人は取っ手付きのカゴがおすすめです。より引き出しやすくなります。
引き出しラックも、高さや幅、中のカゴの深さがいろいろなので、まずは収納スペースの内寸をしっかり測ってみてください。浅いものに高さのあるものをしまうと安定が悪くなってしまうので、この採寸だけはサボらずに!
このシンク下に入れる引き出しラックと伸縮ラックも、私、中山真由美監修のものです。汚れがつきにくいステンレス製で、中のラックが入れ替え可能なので、入れるもの高さにぴったり合わせた収納ができるんです。伸縮ラックは上段と下段を重ねるだけで組み立てられるスグレモノで、見た目もスッキリ。棚板も15センチ幅と10センチ幅の両方がセットになっているので、モノを置いた時の安定感が抜群です。
やってみて実感!使いやすいキッチンにしないのは損です
「プラカゴや専用ラックを入れても、そんなに大きな変化はないんじゃ?」と思う方も多いと思います。ですが細かいものが多く、毎日の使用頻度が高いキッチンは、収納方法を見直す価値が一番ある場所なのです。一度えいっとやってみたら「同じキッチンでも、こんなに使いやすくなるんだ!」と驚くはず。シンク下だけでも、コンロ下だけでもいいので、まずはどちらかやってみることをオススメします!一度のお片付けで毎日のムダを省きましょう。
(写真協力/KEYUCA)
【中山真由美の責任監修 KEYUCAのアイデア収納ラック】