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整理収納アドバイザー/お部屋と心のカウンセラー 中山真由美(なかやままゆみ)
日本テレビの「深イイ話」やNHK「あさイチ」にも出演した、今注目の整理収納アドバイザー。その他テレビ・雑誌にも多数取り上げられ、収納セミナーの講師やマンションの間取り提案・監修までもを行う収納のプロ。整理収納のプロ 中山真由美の片付け・整理・収納特集
傘立てに、今何本傘があるか、即答えられる方はいらっしゃいますか?ほとんどの方は「けっこうたくさん…」という感じなのではないでしょうか。傘を持たずに出て、雨に降られてコンビニでビニール傘を買ったり、かなり昔に買って捨てずにそのままになっていたりと、傘は「増えやすく捨てにくい」アイテムなのです。 最近の傘は丈夫なので、壊れたから捨てる、ということがあまりありません。なのでどんどん増えてしまうのです。 私がお片付けでお伺いしたお宅では、なんと4人家族で20本もストックされていた方がいらっしゃいました!そのうち使っているのはたった2本。その他の傘はヒモでくくられて使えない状態になっていました。使わない傘18本分は収納の中のかなりのスペースを占領し、他の必要なものが入らない状態になっていました。 使っていない傘は、いったいどうしたらよいのでしょう。
まずはお片付けの基本、全部出してみることから始めましょう。お家にあるすべての長い傘を出してみてください。壊れているもの、古いもの、錆びているものは処分です。そして残ったものの中から家族それぞれが「自分の1本」を選びます。 長い傘は場所も取るので、一人1本あれば充分です。もしこれ、という1本が決まらない場合は、思いきって新しい、ちょっとよい傘を買うことをおすすめします。 捨てるという時に、新しいものを買うなんて…?と思われるかもしれませんが、お値段がよければ、やはり大事に扱いますし、お気に入りならば忘れないように気をつけます。そして新品の傘が来れば、今までの古い傘を処分するはずみもつくのです。 折り畳み傘も、家族の人数分あれば十分です。折り畳み傘は小さいので、選びきれない場合は家族の人数プラス1でもよいでしょう。
捨てると決めた傘たち、まとめてまた傘立てにもどそうとしていませんか? 次の休日にゆっくり処分…なんて思っていると永遠に捨てられません。選別したときに、一気に処分できる状態にしておきましょう。 自治体によってルールは違いますが、大体の地域では、骨組みと布地の部分を分ければゴミに出せるようです。布地は骨組みに糸で結びつけられていますので、そこをハサミなどでカットすれば簡単に切り離せます。 分解してしまえば、また傘立てに戻してしまう、ということも避けられるので、要らない傘を選んだら、一気に解体までしてしまいましょう。
傘は本数だけでなく、収納場所も重要です。傘立てに入りきらないからと、メーターボックスなどに入れていませんか?傘立て以外の場所に収納しておくと、実はその傘はあまり出番がありませんし、湿気などでカビなどが生えてしまう危険もあります。傘立てのスペースが狭い場合は、本数を整理し、そこに収まる本数に傘の数を調整しましょう。
傘立てにも、さまざまなデザインがあります。先端だけを差すタイプのものは、ついついベルトでまとめず、そのまま突っ込んでしまいがち。これだと玄関が雑然とした印象になってしまうので、お片付けが苦手、という方にはボックスタイプのものがおすすめです。こちらだと、きちんとまとめないとボックスに入らないので、自然とまとめる習慣がつきます。
小さくて、傘立てには立てられない折り畳み傘。S字フックにかけて収納しているお宅も多いかと思います。ですが掛ける収納は、靴べらやお子様の縄跳びなど、他にもけっこう色々あるものです。
そういう場合は、よく使うものだけをフックに掛け、そのほかはボックス収納にしましょう。 半透明のプラスチックボックスに立てて収納しておけば、ひと目で見つけて取り出すことができます。
傘もレインコートも、汚れの一番の原因になるのは「湿気」です。雨に濡れたままにしておくと、カビが生えてしまうので、使用した翌日には必ず干すようにしましょう。そして定期的に防水スプレーをすることで、撥水性が落ちず、長く使用できます。 日傘の場合は、湿気より汚れが気になりますね。シルクなど繊細な素材のものでなければ、家で洗うことができます。お風呂場で日傘を広げ、シャワーで濡らし、おしゃれ着用洗剤をブラシに付けて、こすらず叩くようにして汚れを落とします。あとはシャワーで洗剤を洗い流し、骨組みの部分は水気を拭いて、陰干ししましょう。 また傘と同じようにため込みやすいのが、100円ショップなどで気軽に買えるビニールのレインコートです。こちらも一度使ったものが、いつの間にか増えてしまうことが多いアイテムです。 各サイズ一つずつあれば十分ですが、こちらはすべて捨てずに、非常用持ち出し袋に入れておくことをおすすめします。丈夫なビニールでできたレインコートは、災害時に寒さをしのげるだけでなく、大きなビニールとして色々な場面で使えるからです。こちらも家族の人数分以上は必要ありません。
傘にしてもレインコートにしても、要らないものを収納しておくのは無駄であり、また本当に必要なものの出し入れがしにくくなるというデメリットもあります。もうすぐ梅雨の季節がやってきます。雨の日を快適に過ごすために、ぜひ傘とレイングッズのお手入れを始めてみてはいかがでしょう?
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