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前回、トランクルーム運営における常駐スタッフの重要性について見てきました。しかしどのような施設にスタッフを常駐させても効果があるというわけではありません。規模の小さな施設ではスタッフの人件費が重荷になりますし、導入にはスタッフの育成や受付の設置などイニシャルコストもかかります。全ての施設にスタッフを常駐させているキュラーズでは、どのような戦略でスタッフ常駐を実現させたのでしょうか。
そもそもスタッフを常駐させるには、ある程度の規模が必要です。中小ビルのビルインタイプであれば、ワンフロアのみでは割に合いません。少なくとも複数フロアで、かつ一定以上の利用者が常に出入りする規模は必要でしょう。キュラーズでは基本的に、自己保有の建物を1棟まるごとトランクルームとして使用しています。こうすることで一定数の利用者が確保でき、常駐スタッフの能力も最大限活かすことができるのです。
建物の“自己保有”と“1棟まるごとトランクルーム化”には、他にも多くのメリットがあります。例えば空調。一般的なビルのワンフロアを賃借して運営されているトランクルームでは、簡単に空調設備を交換することはできません。結果として利用者にとって不適切な温度・湿度のまま運営せざるをえなくなります。一方、運営者が自己保有する建物ならトランクルームとしてより効率的な空調設備に交換することができます。もちろん照明やセキュリティ、駐車場なども同様で、建物の全ての機能をトランクルーム仕様にすることが可能となります。保有することで、トランクルームとして快適かつ安全に使用できる建物に生まれ変わらせることができるのです。
キュラーズ目黒店
また運営者の建物保有は、利用者の安心感アップにも寄与しています。賃借したビルで運営されているトランクルームの場合、建物所有者との賃貸借契約が終了すればフロアを引き渡さなければならず、当然トランクルームとしての営業をやめなければなりません。場合によってはトランクルーム運営者の都合で契約を解除し、トランクルームとしての運営をやめる可能性もあります。むしろイニシャルコストをかけていないぶん、運営者が保有するトランクルームに比べその可能性は大きいといえるでしょう。この点、キュラーズでは長期的な建物運用計画に沿ったトランクルーム運営を行っています。建物を取得してトランクルーム専用仕様に改装し、専門的に教育されたスタッフを常駐させる。そのすべてが、利用者にとっては長期利用の安心感を担保していることになるのです。 キュラーズでは、こうした施策はすべて利用者の利便性と快適性を考慮した結果としています。建物の保有も、高品質な施設への改装も、建物の長期利用を見据えた運用も、すべては「お客様ファースト」という理念から生まれたものといいます。建物の所有は、キュラーズが利用者の満足を追求した結果必然的にでてきた答え、そう結論づけることができそうです。
不動産ビジネスライター 久保純一 氏 不動産専門紙などで専属記者として、不動産ビジネスの最前線を長年にわたり取材。徹底した現場主義による、綿密な取材に基づいた記事には定評がある。独立後、不動産ビジネスにまつわる豊富な知識、経験を元に、現在は不動産経営者向け専門紙、物流不動産ビジネス誌、経済誌、専門サイトなど幅広いフィールドで活躍中。
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